保育園での子どもの虐待根絶、中小業者支援、有機農業推進を求める
保育園での子どもの虐待・不適切保育の根絶について提案
昨年度、福岡市では26件の不適切保育が確認されています。こうした中、先日、市内の認可外保育所で働いていた保育士からの「虐待が行われている」という市担当者への告発があり、倉元市議もこれに同席。その保育所では泣き止まない子どもを叱責したり、倉庫などに隔離するといった虐待が行われていました。倉元市議は質疑で、虐待根絶のために通報の奨励に努めることとあわせて、保育士の負担軽減のために配置基準を市独自に見直すことと保育の専門性と質を確保するための取りくみを市の責任で行うべきだと求めました。市は配置基準の見直しは拒否し、保育の専門性についても「研修などを行う」というだけにとどまりました。
中小業者の物価高騰支援を強め、建設労働者に適切な賃金を保障せよ
市が行った中小企業アンケートへの回答によれば、昨年度コロナ前から売り上げが回復した業者はわずか60%にすぎません。また、引き続く物価高騰が業者を苦しめています。市は現在新しい「第3次中小企業振興プラン」を検討していますが、そこには「コロナ」も「物価高騰」も位置づけられていません。倉元市議は質疑で、「プラン」にきちんと位置付け、中小業者を引き続きしっかり支援すべきだとただしました。また、倉元市議は建設労働者に適正な賃金が支払われていない問題についても取り上げました。福岡県建設労働組合の調査によれば、市が発注した建設現場などで労働者に支払われるべき設計労務単価の6割程度しか賃金が支払われていない実態があります。倉元市議はこのことを突きつけ、人間らしく働くことのできる労働条件を保障する公契約条例の制定や総合評価方式に労務単価を守らせる項目を採用して適正な賃金が支払われるようにすべきだと要求しましたが、市長は拒否しました。
有機給食を行って有機農業推進を
倉元市議は質疑で、環境への負荷が低減された持続可能な生産方法である有機農業の推進を提案しました。さらに、低い農業予算を抜本的に増額して農家の所得向上をはかり、農業振興を図るべきだと提起しました。